(寄稿)関口あさか(特別支援学校教諭)
この記事では、お子さんの知的発達に応じたアプリについて紹介していきます。
10年以上前から、幼児や障害のある子どもたちにiPadなどのICT機器を活用して教育を行ってきた関口先生に紹介してもらいました。
対象となるお子さんの様子
・指やクレヨン、色鉛筆などを使って、点画やなぐりがき、グルグル書きができるようになってきた
ねらい
・様々な線を書く経験を段階的に育む
・文字を書く基礎となる運筆力を高める
おすすめのアプリ
今回ご紹介する自分から意図して手を使って外界に働きかける力を育むアプリの特徴は、
ひ画面に触れると線が書け、描いたりでき、さらに様々な線を楽しく書く経験を積むことができます。
プリントでの運筆学習の限界
プリントやワークシートでよく運筆学習を子どもにさせる場合が多いですが、プリントだとどうに書いても正解不正解があいまいでわかりにくく、上手に書けるようになるまでは、できたと実感したり、達成感を味わったりすることが難しく、モチベーションが下がりがちです。
アプリの場合は、1画面に1つの課題しか出ないため、どの課題をやったら良いかわかりやすく、さらに間違った時と正解した時に返ってくる反応が同じため、正解不正解がわかりやすいです。
そして、ゲーム感覚で取り組めるため、子どものモチベーションもキープしたまま学習を進めることができます。
音が出るお絵かき
音が出るお絵かき - 子ども・赤ちゃん向けのゲームアプリ
PICxPIC, Inc.無料posted withアプリーチ
ポイント
このアプリは、画面に触れている間、おもしろい不思議な音が出て、さらに触れたところに色がついていきます。不思議な音を楽しみながら絵を描くことができるようになっています。
色々な線を描いて楽しむ経験を積むことをねらいとして取り組ませることもできます。
まずは、「書くことが楽しい!」という気持ちを育むことが大事で、鉛筆を正しく持たなければならないことばかりを重視すると、「書くことそのもの」が嫌いになってしまうことにもなるので、指先で書くことから始めるのも良いかと思います。
さわってうまれる!動くお絵かき
さわって生まれる! 動くお絵かき for iPad - こども向け無料知育アプリ
Atech inc.無料posted withアプリーチ
ポイント
画面に触れると、不思議な音とともに、虫が出現します。
指先でタップすると、てんとう虫やトンボのような虫が、画面をなぞるとその線に応じて、いも虫が出現します。
画面を長押しすると食べ物が出現し、その食べ物を食べに、虫たちが集まります。
出てきた虫が移動するので、それを目で追い、追視の経験も積むことができます。
電車が動く!走るお絵かき for iPad
ポイント
このアプリは、画面上に線を書くと、その線が線路になって、電車が走るアプリです。
自分の書いた線が意味を持ち、「ぐるぐる線を書いてみたら電車がどう走るんだろう?」など期待感やワクワク感を持ちながら、楽しく書く経験を積むことができるアプリです。
もじルート
ポイント
もじルートは、10年近く前からなぞり書きアプリを開発している人が出しているもので、子どもたちが楽しく様々な線を書くことができるアプリです。
書いた後に自分が書いた軌跡も確認でき、キャラクターも走るアニメーションもありわかりやすいです。
線から段々と数字や文字へと段階的に取り組める内容になっています。
すくすくプラス
5歳までの発達段階を踏まえた言葉と数を段階的に学べるアプリで、なんと無料!で使えるという素晴らしいアプリです!性能も高く、人気のアプリです。運筆も段階的に経験できるようなコンテンツとなっています。
ひらがな カタカナの練習 子供向け知育ゲーム すくすくプラス
PiyoLog Inc.無料posted withアプリーチ