親子で工作・アートシリーズ「6月」
今回は、1歳からのお子さん一緒に作成して楽しめる6月にぴったりの『でんでんむし・かたつむり』のアート工作ワークシートをご紹介します。
でんでんむし・かたつむりをつくろう!
ポイント
クレヨンでなぐりがきができるようになった頃から、取り組めます。言葉が少しずつ話せるようになる2から3歳ぐらいのお子さんでは、完成したカタツムリで部屋中を探検したり、カタツムリさんになりきって親子でお話したりするのもおすすめです。
対象年齢:1歳半ぐらいから(クレヨンでなぐりがきができるようになった頃)
用意するもの:クレヨンや色鉛筆、はさみ(保護者の方がはさみを使用してください)
アートワークシート「でんでんむし・かたつむり」の作り方
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1ワークシートをダウンロードして印刷する
このページの一番最後にダウンロードボタンがありますので、クリックしてダウンロードします。そして、お家のプリンターでA4用紙に印刷します。
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2色をぬる
おすすめの画材
⑴ クレヨン
→年齢問わずおすすめ
⑵ 色鉛筆
→1歳から使用できる子もいるが、先端がとがっているので気を付けて
⑶ えのぐ
→フィンガーペインティング用の絵の具で、指を使って塗るのもおすすめ!(絵の具を舐めなくなった頃から始められる。)
※幼児から使える安全基準を満たしたおすすめの絵の具はこちら↓
① ぺんてる「ゆびえのぐ」
② ターナー「てのひらえのぐ」
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3かたつむりのまわりをはさみでカットする
かたつむりのまわりにある点線を参考に、はさみで切ります。まだ上手に安全に留意してはさみを使うことが難しいお子さんの場合は、保護者の方がカットしてください。お子さんにはさみを使わせる場合は、保護者の責任のもと、安全に配慮して使用させてください。
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4尾っぽの部分をくるくるしてテープで止める
かたつむりの顔とは反対側の尾っぽをくるくると丸めていきます。
「くるくるくるくる」と丸めながら保護者の方が言ってあげると、動作と言葉を連動させて覚えることができるのでおすすめです。
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5テープでとめる(お好みで)
丸め終わったらそのままでも良いですし、テープで止めて固定しても良いです。お好みでテープをご使用ください。
知育や療育におすすめの声掛けや遊び方のポイント
公認心理士で乳幼児や発達に遅れのある児童への教育を研究している帝京大学准教授の水内先生から、この教材をさらに効果的に活用するためのポイントをお聞きしました。
ポイント
①,「どの図柄に描きたいか」や、「どの色のクレヨンを使いたいか」などはお子さんに自由に選択させましょう。大人からしたらおかしいと思う色を選んでも、そこは尊重してあげましょう。
②,ぜひ保護者の方もご自分のかたつむりを作成して、一緒に遊びましょう。
③,例えば、息を「フー」っと吹きかけて進ませることを通して、「速い」や「ゆっくり」という概念の獲得を意識するのも良いかもしれません。
ワークシートのダウンロードはこちら
ワークシートの種類
① 自分で色を塗ったり、目や口を描いたりしてつくるシート
② 黒枠で描かれたカタツムリシート 2パターン
③ 枠なしのかわいいタッチのカタツムリシート 2パターン
無料公開しておりますが、学校での利用および家庭での利用を目的としており、商用利用は不可となりますのでご注意ください。ご利用前に必ずこちらをご確認ください。
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※このワークシートをダウンロードするには、以下のワークシートの画像かタイトルをクリックしていください。
ぜひ皆さんのつくってみたよ~!のご報告もお待ちしております(*^^*)♪
教材提供者について
《作成・監修》
関口あさか
埼玉県の特別支援学校教諭。大学時代に障がいのある子どもへの認知発達の把握や支援及び指導、絵カードコミュニケーション指導、さらにサヴァン症候群の子どもの評価及び支援について研究し、特異的な才能を持つ子どもへの支援や指導を長年取り組んでいる。
イラストが得意で、Atelier Funipoという学校の先生が無料でダウンロードして活用できるイラストウェブアトリエの立ち上げ人(現在は代表を引退し、別の者が代表と運営を担っている)。
困難さのあるなしに関わらずアートの楽しさを体験できるワークショップなどを都内や埼玉、群馬を中心に積極的に行っている。
ICTを教育現場に積極的に取り入れ、Microsoftより2015年からMicrosoft Innovative Educator Expertに認定され、2020年に日本で初めてMicrosoft Innovative Educator Fellowに認定された日本の先生6名のうちの1人。
サヴァン症候群のサヴァン症候群の実態調査とその実践的価値
信州大学機関リポジトリ (nii.ac.jp)
《イラスト・デザイン》
Atelier Funipo代表さん
Atelier Funipo2代目代表
挿絵・デザイン担当。
同じ大学のアート好きな同級生たちと一緒にAtelier Funipoを運営している。
漫画と美術館が大好き。
大学院時代はアートとは全く関係のない理系の科学分野の研究をしていた。
《教材を効果的に活用するためのワンポイントアドバイス》
水内豊和
帝京大学文学部心理学科 准教授 博士(教育情報学)・公認心理師
知的・発達障害児・者とその家族を対象とした発達臨床・心理支援、特別支援教育、そして発達や教育を支えるICT活用のあり方について研究しています。社会活動として3歳児健診の心理相談員や保育所や大学での心理相談・発達相談などの場で、子どもの発達支援や保護者の心理支援をしたり、学校内・外での知的・発達障害のある児童・生徒、地域生活をする成人のアクセシビリティ支援に取り組んでいます。主な著書に、『新時代を生きる力を育む 知的・発達障害のある子の道徳教育実践』(ジアース教育新社)、『新時代を生きる力を育む 知的・発達障害のある子のプログラミング教育実践1・2』(ジアース教育新社)、『知的障害のある子への「プログラミング教育」にチャレンジ!』(明治図書)、『よくわかる障害児保育』(ミネルヴァ書房)、『よくわかるインクルーシブ保育』(ミネルヴァ書房)、『ソーシャルスキルトレーニングのためのICT活用ガイド』(グレートインターナショナル)ほか多数。