ポイント
この記事では、誰もが見やすく読みやすいチラシやお便りをつくるコツを紹介しています。集客にも影響するサムネイルやチラシ作成にも生かすことができるスキルを大公開です!
解説は、特別支援学校の先生でもあり、Canvaから公式に「Canva認定教育アンバサダー」の認定を受け、イラストや教材クリエーターとしても活躍している関口あさか先生と、企業からのサムネイルやチラシ作成を行っているAtelier Funipoのためカモさんです。
世の中は読みにくい配布物で溢れている
こういうおたよりやチラシ、プレゼンをよく見かけませんか?
お便りやチラシだけでなく、会社のプレゼンなど、上のような「読む気がしない」ものを見たことがある方も多いかと思います。
「何が書いてあるのか、情報を取りにくい」、「発表者の文章の多いスライドを読んでいたら、読み切る前に次のスライドに行ってしまった」、「イラストや画像があるが、比率がおかしすぎる」など、「これは、本当に伝えようとして作成したものなのか?」と疑いたくなるものが意外と世の中にたくさんあります。
なぜ、上のお便りが読みにくいのでしょうか?
ちょっと工夫するだけで読みやすくなる!
先程「読みにくい」と感じたお便りを、内容は変えずに、ほんの少しだけ修正してみました。
いかがでしょうか?
このように、人が読みやすい、見やすい!と感じるようにデザインを工夫するだけで、読みやすさの印象が大きく変わります。
集客にも影響する!
見やすく読みやすいチラシやお便りを作るコツ
1 見出しには枠や下線を付けて、目立つようにする
「見出し」や「タイトル」は、そのチラシやお便り、スライドの「顔」のようなものです。
いったいこのチラシは、何のチラシなのかを明確にすることが大切です。
タイトルによって、読み手はこのチラシは自分に関係するものなのか、しないものなのかを判断する大事な情報です。
見にくい、よくわからない、タイトルが長すぎると、読み手の「読もうとする気持ち」を低下させるのでご注意ください。
2 テキストのまとまりごとに枠などで囲う
特に、文章が長い時には、各まとまりごとに枠で囲うと、とても見やすくなります。
だらだらと上から下まで、文章が続いていると、読み手は「疲れてしまう」、「情報を取りにくい」状態になります。
「イベント概要文」「日時や場所などの情報」「注意事項」「申し込み」など大まかなカテゴリーで分けると読み手にとっても情報を把握しやすくなるのでおすすめです。
3 画像の比率はいじらず、そのままキープ
特に、幼稚園や学校、公的機関から配布される配布物やチラシ、お便りに、上のような「画像比率、いったいどうなってるんだ事件」が起きていることが多い印象です。
デザイナーがデザインしたものは、まずこのようなミスはありえないのですが、悪い意味でデザイン素人による「手作り感」が出てしまっていますし、「少し安っぽい印象」も受けます。
写真であれば、子ども達の顔が横に長くなったり、細すぎたりし、子どもや保護者にとっても印象の悪いものになります。
さらに、よくない点としては、特にネット上のイラストをダウンロードしてお便りに使用した場合、イラストの著作者の思いを踏みにじるような行為とも受け取られます。
イラストを描いて公開している方は、その方がこの比率が良いと思って描いて公開しているのであって、このように改変されることを望んでいる人はまれかと思います。
そのため、トラブルを避ける意味でも、比率はそのままで使用しましょう!
4 テキストのまとまりごとに枠などで囲う
人によって、読みやすさが違い、どれが正解ということはありません。
読みにくさがある人にも配慮した「ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)」があることをご存知でしょうか?
今回の場合ですと、下の2つの「ちいさいきゅうり」が、ユニバーサルデザインフォントです。
ちなみに、モリサワが開発・公開している「UDデジタル教科書体」です。
子どもや高齢者、外国の方など、読みにくさがある方も含め、多くの人に見てもらいたい!読んでもらいたい場合はぜひ活用してみてください。
5 背景を透明にすると、ワンランク上の印象に
写真を使う際に、背景を残したままだと、幅を取ったり、背景に映っている物が気になったりと、使いにくい時もあります。
背景を透明にすると、違う画像と合成したり、文章の中に入れ込んだりと、少しおしゃれでワンランク上の加工ができます。
6 強調したい単語を大きくし、助詞を小さくする
上の2つの文を見てみてください。同じ文ですが、印象が違うかと思います。
「の」「を」などの「助詞」を小さくしています。このように「強調したい単語」を大きくしたり、色を変えたりし、「助詞」を小さくすることで、読み手に大事な情報は何かをわかりやすく伝えることができます。
特に、「タイトル」でこの技を使うことをおすすめしています。
お店や企業のチラシなどにもこの技が多用されていますので、ぜひ今度注意深く見てみてください。
7 写真や画像の枠をいろんな形でくりぬいたりして工夫してみる
先程紹介した「背景透明」もおすすめではありますが、写真を図形や枠で切り抜く技もおすすめです。
丸や雲のようなふわふわした形で切り抜くと「やさしい印象」に、△やギザギザの枠で切り肉と「注意喚起や強い印象」になります。
同じ写真でも、伝えたいイメージに合わせて画像を切り抜いてみましょう!
8 文節で切ったり、単語+助詞は離れないように改行する
上の2つの文を読み比べてみてください。同じ内容ではありますが、右の方が読みやすいと感じる人も多いと思います。
右の文は、以下2点の工夫をしています。
ポイント
① 分かち書きをする
② 「単語+助詞」が前の行と次の行で分断されないようにする
①の「分かち書き」とは、絵本でよく使われる手法で、文節で区切って文章を書きます。
「おおきなくまがやってきました」と「おおきな くまが やってきました」と文節で区切ることで、単語をまとまりとして読むことが苦手な幼児に配慮しています。
②は
「おおきなくまがこんな
に多く集まってき
ました。くまたちはり
んごを食べにきたのです。」
という文だと読みにくいかと思いますが、
「おおきなくまがこんなに多く
集まってきました。くまたちは
りんごを食べにきたのです。」
のように、すると読みやすくなります。
デザインが苦手なら、Canvaを活用して誰でも簡単にプロ級に!
これまで、「多くの人が見やすく読みやすくなるお便りやチラシの作成ワザ」をご紹介しました。
ご紹介した技もでき、さらにデザインに自信がなくても誰でも簡単にプロ級のチラシやサムネイル、お便りなどが作れる「Canva」がおすすめです。
億を超えるテンプレートや写真素材、イラスト素材にアクセスできるだけでなく、商用利用もでき、さらにはAIを使って写真やイラストを生成する機能もあり、充実しています。
ぜひ、Canvaを試してみてください。
最後に総まとめ!